副業なんてするんじゃねえ

少々キツめなタイトルで失礼します。

実は先日、友人とこんな会話をしました。

友人「お前、ブログとかやってたよな? 実は俺も手取り増やしたいと思って、副業始めようと思ってるんだけどさ。どこのサーバーが良いのか教えてほしいんだよね。できるだけ安いやつ(笑)」

私「別にいいけど、なんでブログなんだよ?」

友人「有名なインフルエンサーが言ってたんだよ。ブログは稼げるとか、ストック型収入がいいとか。副業は節税になるって話も聞いたしさ」

私「なるほど。で、何を発信するつもりなん?」

友人「そこはあんまり考えてないなあ。まあ、雑記的な感じで」

私「仕事でプログラミングやってるし、ゲームも好きなんだから、そういうのにしたらいいやん」

友人「いや、そういうニッチなのは儲からんやろ。それに正直やりたくないねんな」

この瞬間、私はこう言いました。

「それなら、副業なんてするんじゃねえ」

この言葉だけ切り取ると、かなり乱暴に聞こえると思います。ただ、これは副業そのものを否定したかったわけではありません。

この記事で伝えたいのは、

動機や目的が曖昧なまま始める副業は、ほぼ確実に苦しくなる

という現実です。

最近は「副業」「複業」という言葉を聞かない日はありません。だからこそ、この流れに対する私個人の違和感を、少し強めの言葉で共有させてもらおうと思います。

動画でも解説しています。

目次

副業を軽く考えている人が多すぎる

最初に断っておくと、明確な目的や動機を持った副業であれば、私はまったく否定しません。むしろ、そういう副業なら応援したいと思っています。

問題なのは、次のような理由で始めるケースです。

  • 有名なインフルエンサーが勧めていたから
  • 節税になると聞いたから
  • とりあえずやってみたいから
  • 今すぐ手取りを増やしたいから

正直に言って、こうした動機で始めた副業は、ほぼ続きません。

続かない理由はシンプルで、自分の中に支えになる目的がないからです。

もし友人が

  • 本業のプログラミングスキルを高めたい
  • 好きなゲームについて語り合える仲間を見つけたい

こう言っていたなら、私は間違いなく背中を押していました。なぜなら、そこには継続できる理由があるからです。

大事な友人だからこそ、時間やお金を無駄に溶かす未来が見えている選択は、止めたかったのです。

もちろん、成功している人もいる

ここまで読むと、「いや、副業で成功している人もいるだろ」と思うかもしれません。その通りです。私自身、成功例を実際に見ています。

ある配信者さんは、特定のソーシャルゲームが大好きで、「とにかく誰かと語りたい」という理由だけで、YouTubeで毎晩ライブ配信を始めました。

最初の視聴者は、私を含めて5人ほど。チャンネル登録者も数十人レベルです。それでも、その人はほぼ毎日、決まった時間に配信を続けました。

結果、5年ほど経った今では、登録者数は約1.5万人。ライブ配信には100人以上が集まるようになっています。

「少ない」と感じる人もいるかもしれませんが、私も実際にそのソーシャルゲームを続けているので分かるのですが、そのゲームでこれだけ人を呼べるのは素直に凄いと思いますし、尊敬するレベルです。

その人曰く「本業が忙しく動画投稿もあまりしないから収益は全然ないよ。でも月額パスを買えるくらいにはなったね(笑)」という話をされていたのを覚えています。その方は今でも毎晩配信を続けており、いつも楽しそうに談笑しながらYouTubeに動画投稿もされています。

私はこれを見て、

本来、情報発信とはこういう姿なのではないか

と思いました。

だから私自身も、ミニマル思考やミニマリストについて、淡々と発信を続けています。収益はあくまで副次的なものです。

副業を始める前に知っておいてほしいデメリット

ここからがこの記事の本題です。

副業には、あまり語られないデメリットが確実に存在します。にもかかわらず、それを正面から説明する人は驚くほど少ない。

膨大な時間がかかる

まず理解しておいてほしいのは、副業は想像以上に時間がかかるということです。

多くの人が目指すのは、月に数百円ではなく、数千円〜数万円でしょう。しかし、ブログやYouTubeなどの情報発信で、そこに到達するまでには膨大な時間が必要です。

数か月で結果が出る人もいますが、それはかなり稀です。確率で言えば、ポケモンカードのゴッドパックを引くような確率か、それ以下です(リリース当初からやっていますが、私は引いたことがありません)。

「今すぐ手取りを増やしたい」という目的で選ぶ手段ではありません。

収益化できている人はごく一部

例えばYouTubeの場合、チャンネル登録者数1000人を超えている人は全体の1割にも満たないと言われています。

つまり、10人中9人は収益化ラインにすら届いていません。さらに、そこから満足できる収益を得られる人となると、数は一気に減ります。

この実現性を考えると、安易に「おすすめ副業」と言うこと自体が、かなり無責任だと感じています。

ギャンブルとして悪名高いソーシャルゲームでも「最高レアが当たりやすいからやろうぜ!」みたいな広告を上げているゲーム会社はまずないでしょう。

お金も確実にかかる

副業は、お金を増やすために始めるはずなのに、なぜか先にお金が減っていきます。

ブログならサーバー代、動画編集ならソフト代。収益の見通しが立たないうちは、これは投資ではなく浪費です。

だからこそ、副業は趣味やスキル向上と直結していなければ危険なのです。

ストレスが増え、支出が増えることもある

数字を追う副業は、想像以上にストレスが溜まります。

アクセス数、登録者数、収益額。結果が出ない期間が続くほど、「自分は何をやっているんだろう」という疑問が頭をよぎります。

そして多くの人は、ある日ふと辞めてしまう。その時に残るのは、使った時間とお金だけです。

手取りを増やしたいなら、まず現職を見直す

手取りを増やしたいのであれば、まず向き合うべきは現職です。

正直に言うと、見直すのであれば現職の方です。私は独身でミニマルに生活をしているからこそ、少ないお金で生活できていますが、多くの人は月手取り20万でも足りないと感じる人もいるでしょう。

それでもだからといって、いきなり副業に手をつけるのはやはり違うと思います。今の手取りに満足いかないのであれば、やはり転職活動や昇格を検討すべきだと思います。

転職、昇格、スキルアップ。即効性と確実性を考えると、これらに勝る方法はありません。

私の場合ですと、フリーランスで値上げ交渉などを検討したりしますね。

「古い考えだ」とか「会社勤務は時間単価が悪い」と言う人もいますが、それでも副業で補う前に、メインの収益を上げる努力をした方が、よほど合理的だと私は思っています。

会社勤めが嫌なら、副業ではなく在宅ワークを

「会社に行くのが嫌だから副業を始めたい」という人もいますが、その場合は在宅ワークを目指す方が現実的です。

時間単価が低く、実現性も低い副業より、必要なITスキルや資格に時間を使う方が、結果に繋がりやすいでしょう。

なぜ「稼ぐこと」だけを目的にしてはいけないのか

ここでは少し哲学的な話になります。なぜ、稼ぐことが目的ではダメなのか。それは、「無駄な努力」になるからです。

「えっ、ちょっと待って」と思ったかもしれませんが、仮にうまく稼げたとします。その場合は、「無駄な努力」にならないでしょう。なぜなら、稼ぐことを目的として、しっかり稼げているからです。

ではうまくいかなかった場合はどうでしょうか?「稼ぐ」という結果にフォーカスしているので、うまくいっていませんよね。つまり、「無駄な努力」となるわけです。

確かに、「経験することに意味がある」という言葉もあるでしょう。私もその通りだと思いますし、経験することはとても大事で、何事も試してみないと分からないこともあります。

だからこそ、私が最初に語った「娯楽の延長線上」や「自身のスキル向上」が目的でないといけないのです。

情報発信するためにリサーチしたことや、仕事を受けるために学んだことというのは、自分が元々やりたいことと一致していて初めて意味があります。実際、学びたいと思わないことにお金や時間って使いませんよね。

それに娯楽の延長線上なら、それでも良いわけです。娯楽って、元々時間とお金を使って経験を得るということですから。仮にうまくいかなくても、買った本やゲームが合わなかった、それだけのことです。

この辺りは長くなるので、別で記事を出して深掘りしていきたいと思います。

なぜインフルエンサーは副業を勧めるのか

多くの場合、副業という文脈がないと、自分のサービスやサブスクに誘導できないからです。

「副業」という言葉は、それだけ人の感情を動かしやすい。だから使われ続けているのだと思います。

人は新しい未知の体験にお金を使いたがる生き物とは、よく言ったものです。

まとめ

長々と偉そうに語りましたが、「副業なんてするんじゃねえ」について、語らせてもらいました。

私自身もマネタイズしたい思いは確かにありますし、実際にやっている以上、そこまで偉そうなことは言えません。だけど、副業なんてしなくても生活できていたのに、そこに時間とお金を割いて始める必要は本当にあったのか?

自分が以前から情報発信に興味があるとか、語りたいことがあるとか、自分の趣味と合う同志を見つけたいとか。あくまで副業が趣味の延長線上なら、全然問題ないと思います。

だけど、ただ稼げるからとか、節税になるからとか。そんな「浅い」理由で始めるのであれば、「副業なんてするんじゃねえ」という話でした。

実際、冒頭に出てきた友人は副業を辞めて、休日はSteamでゲームを楽しんでいます。その代わり、友人は生活習慣を見直し、まずは毎日の食費を抑えることと運動習慣を取り入れるということを始めました。

実際友人はかなり太っていたので、私は「良いんじゃない」と言って、友人は喜んでいました。うまくいくかどうかは分かりませんが、まずできるところから見直す。それで快適になるのであれば、それで良いですよね。

新しく何かを取り入れる必要はありません。これはミニマル思考にも繋がっています。

どこかの知らないおじさんやおばさんに「副業しよう!」なんて言われても、まずは本当に自分に副業が合っているのかをよく考えて、始める前にしっかり目的や動機を具現化し、リスト化してまとめる。最低でもこれくらいやってから始めてみてはいかがでしょうか。

今回はいつものミニマリスト思考やミニマル思考の記事ではありませんが、たまには自分の思いや考えも話していければなと思っていますので、これからもよろしくお願いします。

以上、どこかの知らないおじさんの独り言でした。長々と貴重な時間で読んでくださって、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

身の丈暮らしの実践者。月7.5万円でひとり暮らしを楽しむ30代男性。会社に縛られない「SideFIRE生活」を継続中。ミニマル思考・節約・時短術・趣味を軸に、無理なく前向きに暮らすヒントを発信。「ミニマルに楽しく自由な暮らし」をテーマに発信中。

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