「文章術の本を探しているけど、何から読めばいいか分からない」という方、多いと思います。
今回は『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた』を読んだので、率直な感想をレビューします。
結論から言うと、総合評価は★5つ中★4つ。文章術の入門書としては、この1冊でかなり完結できる内容でした。
結論:文章術の入門書はこの1冊で完結できます

総合評価は★4(5点満点)
先に結論を書きます。僕の評価は★4です。
理由はシンプルで、文章作りに必要なエッセンスが幅広く、かつ分かりやすくまとめられているからです。文章の書き方について、そこまで深く掘り下げて学ぶ必要はないと個人的には思っています。テクニックに寄りすぎると、逆に個性が消えてしまって面白くなくなるからです。その意味で、「広く浅く」を求める人にはちょうどいい1冊だと感じました。

おすすめできる人・できない人
- 初めて文章術の本を読む人、普段本を読まない人、ブログやメルマガを書く人
- 特定のテクニックをとことん深掘りしたい人(この場合は別途、テーマ特化型の本を1冊買うのがおすすめです)
「文章術のベストセラー100冊」はどんな本?
本の基本情報
文章術に関する書籍100冊を集め、そこで語られている大切なルールをランキング形式で紹介している本です。全体を通してランキングの重要度が明示されているため、優先順位をつけて読み進められる構成になっています。
100冊のエッセンスをランキング形式で学べる本
冒頭の「発表!『文章の書き方』大事な順ランキングベスト40!」というパートで、まず本全体の見取り図が示されます。そこから1位「文章はシンプルに」を筆頭に、40位まで順番に解説が続く構成です。
対象読者について本書は幅広く書かれていますが、実際のところ文章を書くすべての人に当てはまる内容だと感じました。
特に重要だと感じた上位7つのルールと所感
上位のルールほど、汎用性が高く実践しやすい内容になっている印象です。特に印象に残った項目を紹介します。
1位「文章はシンプルに」、2位「伝わる文章には型がある」
1位はなくても意味が通じる言葉を削るという内容で、スマホで読まれる前提の文章では特に重要だと感じました。1文60文字以内、ワンセンテンス・ワンメッセージといった具体的な目安も示されていて実践しやすいです。
2位の「型」の話は、ブログを書いている身として一番刺さった項目でした。「結論→説明→補足」の逆三角形型は、まさにブログやYouTubeで王道とされるパターンで、僕自身もこの型をよく使っています。読者側も結論が先に来ることで安心して読み進められますし、書き手側も構成を考えやすいというメリットがあります。
3位「文章も『見た目』が大事」
文字の大きさや太さ、余白、字間・行間のバランスなど、意識していないと見落としがちな要素が具体的に解説されています。この項目は実例付きで説明されているため、実際に手に取って確認するのが一番分かりやすいと感じました。
4位「文章は必ず『推敲』する」〜7位「接続詞を『正しく』使う」
推敲については、時間を置いて読み直す、声に出して読み直す、他人に読んでもらうといった具体的な方法が紹介されています。特に「声に出して読み直す」は、読みやすい文章かどうかを判断する手軽な方法として実践しやすいと感じました。
接続詞については、使いすぎても使わなすぎてもよくない、というバランス感覚が求められる項目です。正直なところ、僕自身も接続詞の使い方は感覚に頼っている部分が多いので、耳が痛い内容でした。
実際に読んで感じた3つの良かった点
参考書感覚で読めるページデザイン
見開き左上に必ずタイトルが来る作りになっていて、どこを読んでいるか迷いません(内容によってはページをまたぐこともありますが、その場合も次のセクションはページ左上から始まります)。ページデザインは青を基調にしていて、落ち着いて読める印象です。普段あまり本を読まない人でも、受験勉強の参考書のような感覚で読み進められると思います。
全項目に良い例文・悪い例文がある丁寧さ
網羅的な内容である分、1つひとつの解説はやや簡潔ですが、各項目に良い例文と悪い例文がセットで載っているため、理解の助けになります。制作側の手間や作業量を考えると、かなり骨の折れる作りだと想像しますが、その分、愛情のようなものを感じる仕上がりでした。
著者の思想を語らず「黒子」に徹している珍しさ
文章術の本は、著者自身の思想が色濃く語られがちですが、この本はその点で徹底して客観的な立場を取っています。ここまで黒子に徹した文章術の本はあまり見かけないので、新鮮に感じました(著者自身の紹介は、本の終盤で簡単に触れられています)。
唯一のデメリット:網羅的なぶん1項目が浅い
デメリットを挙げるとすれば、100冊分のエッセンスを凝縮している分、1つひとつの項目の掘り下げがやや浅いことです。とはいえ、これは書名の「ベストセラー100冊」の時点である程度予想できる点でもあります。
もっと深く知りたい項目が出てきた場合は、その分野に特化した文章術の本を別途1冊読むのがおすすめです。そういった本は他にも数多く出版されています。
まとめ:文章を書く人全員の「最初の1冊」に最適
以上、『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた』のレビューでした。
文章作りに必要な要素を幅広くカバーしていて、かつ読みやすさへの配慮が随所に感じられる1冊です。文章術の本を初めて読む方や、これから発信活動を始めたい方の「最初の1冊」として、自信を持っておすすめできます。
以上
